“渓流ロッドでルアーウェイト3〜18gという新たな境地”
僕が1番拘ったのは1本でなんでもできる夢のような渓流ロッド。
「蝉ルアー、バルサミノーからヘビーウエイトのスプーンを扱えるロッドが欲しいです」ロッドビルダーさんに無茶苦茶なお願いをしたところから開発はスタートしました。
細すぎた1stプロト
こんな無茶なお願いでも流石はフィッシュマン。
すぐに1stサンプルを上げてくれた。
だが…1stサンプルはかなり華奢なブランク。案の定、実釣で50cmクラスのアメマスとファイト中に破損(笑)
ブランシエラ48ULと52ULにはない、シャープで軽快な振り心地は最高だったのにブランクがあまりにも細すぎました…。
強すぎる2ndプロト
2ndサンプルでは強度を上げようとし過ぎたあまり太くなりすぎてしまい、7〜18gがベストなウエイトになってしまう。
大型のトラウトとのファイトは安心感がありとても良かったのですが、3g前後が軽快にキャストできなければ意味が無くなってしまうということでこれもボツ。
光明が見えた3rdプロト
そして月日は流れ半年以上経った時に3rdサンプルが到着。
これがほぼ製品版に近い完成度で今でも持った瞬間の感動を忘れない。
まず、軽すぎ!!(確かコスメがない状態だったので85g前後だったと記憶)
そしてシャープだけどキャストするとしっかり曲がるフィッシュマンらしいブランク。
実は3rdサンプルが到着するまで、1stプロトから数えて2年の月日が経過!
ここから細かなブラッシュアップを重ね、製品版へと仕上げていきました。
Beams blancsierra 4.11Lの拘り
3g前後のセミルアーの投げ感◎。
一見、とてもハリがあるように感じるブランクだが、テイクバックをしっかりとると1番セクションががしっかり入って飛ばせる。
重たい15gを超えるスプーンやミノーを背負うと1〜2番セクションが追従して曲がり、無理なくキャストでき、届けたいスポットにいとも簡単に送り届けることができる。
この4.11L、3番セクションのバットが極端に短いのはこれです。
この変則3ピースが軽いルアーから重たいルアーを自在に操れるキモなんです!
渓流ロッドらしくない大口径ガイド
ガイドの大きさにもこだわりました…本当にかなりこだわりました!
小口径ガイドは確かにロッドが軽くなるし、振り抜けは良くなります。
が、少しでもラインを太くすると、結束部がガイドに引っ掛かる…。
11月頃からは特に北海道ではガイドの凍結リスクがつきもの。
ガイドが小さいと氷ですぐに閉ざされてしまい本当にストレスなんです…。
大きすぎてもバランスが取れずにキャストフィールが低下してしまうが、最高のバランスを保った状態で最大限大きくできました!
この大口径ガイドでこのシャープな振り抜け感?!
と、きっとあなたは驚きを隠せないでしょう(笑)
どんなフィールドにもマッチする411L
テストでは中流河川、渓流、小渓流をメインに使用。
川幅の広いエリアでもロッドのハリを生かしたロングキャストで難なくルアーを飛ばせる、ロッドを振り切れないような狭いエリアでも”クイッ”と入るティップのおかげでフリップなどもイージーに決まる。
このロッドが1本あれば、あなたのホームエリアを網羅できてしまうとんでもないショートロッドなのです…(笑)
20cmに満たないような小型トラウトから60cmを超えるようなビッグトラウトまで、ファイトを楽しみながらキャッチすることができるブランク。
ただ硬いだけの棒のようなロッドは魚が掛かった時に曲がらないので面白くない…。
“ルアーをキャストする時、魚が掛かった時にしっかりとロッドが曲がる”
これをかなり大事に開発をしてきました。
初心者の方から中級者、エキスパートの方まで誰が使っても使いやすい、ベイトキャストってやっぱり最高に楽しい!!
そう思ってもらえる至高の渓流ロッドに仕上がりました!
デリバリーを本当に楽しみにしていて下さい!!
Beams blancsierra 4.11L
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