「主」がいた回

3月。

実はFishmanTVの渓流ロケがとんでもない大寒波に見舞われ、撮影中に撤退を余儀なくされた事がありました。

その最後の場所は、なんとなく絶対の自信があったのにリールまで凍って動作不良になるような状況で、辿り着く事すらできなかった。笑 そして、春も進んだ4月。ふとその場所を思い出した日があった。あ、そーいやああそこ、どうなったろうか…?

思い立ったが吉日、ブランシエラ48UL片手に、山菜摘みを兼ねてプラリと遊びに行ってきた。

奥にはまだほんの少し残雪もあったが、雪代もなく水は良さげ。まあ、居るんだろうなぁ…あの撮影の時に来れたらなぁ…笑 と、投げて沈めてチョンチョンチョンズムっ!!

ほーら、やっぱ居るじゃんイワナさん!居着きのピンさえ解っていれば渓流ベイトは勝負が速……でかい!!!

バットまで曲がり、首振りでドラグが滑る。こんなサイズがいたのかーー!!ちょっとこれは本流トラウトの大きさだぞ。

慎重にロッドを操作し、けど首振りでフックアウトしない様、ポンピングは絶対しない。リールでラインテンションを張り、じっくりと手前まで寄せてきて見えた魚体は、圧倒的なここの「主」感のある大きさ。

渓流用としては大きめに仕立てたランディングネットの枠をぶち抜いた…!!

が、最後に主は大抵抗を見せた。ザックから三脚を出し、カメラを乗せ、何とか自撮りでこの大きさを魅せようとしたのですが、渓流では自撮りは上手く行かないもんなのだ…。流れの中に立てた三脚をイワナが蹴り飛ばし、カメラごと水没させる。防水ではあるが、レンズ内が浸水すれば、もう良い画は撮れない。

それでも連写設定してた中で、臨場感のある1枚がありました。

これで良いのよ。デジタルな記録より、そのワタワタすら記憶してればそれで良い。

帰りにコゴメとウルイと木の芽を摘んで、ホクホクで帰宅した、そんな春の1日。

【タックルデータ】
ロッド:Beams blancsierra 48UL(Fishman)
リール : カルカッタコンクエスト51S(シマノ)
カスタムパーツ:アベイル
ライン : ピットブル4 0.5号(シマノ)
リーダー:HDカーボン1.25号(DUEL)
ルアー: スピアヘッドリュウキ45S(DuoInternational)
フィールド:新潟県
魚種:イワナ
アングラー:西村均

Beams blancsierra4.8UL


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