【誰もが、どこでも、扱いやすいロッド】オフショアベイトキャスティングを切り拓く「BRIST HYDRO8.5XXH」開発秘話

BRIST HYDRO8.5XXHで実現したかったもう一つの夢。それは「オフショアキャスティングへのベイトタックルでの挑戦」。

…その“足掛け”となる竿を作りたかった。

近年、キハダマグロ・ヒラマサを主として近海で狙える大型青物を対象としたオフショアのキャスティングゲームが全国的に盛り上がりを見せています。私が住んでいた地域でも挑戦できると知ったのが4年前。大型のトップウォータープラグを用いて数十キロの大型青物を水面まで誘い出すという最高にエキサイティングな釣り…当然「やってみたい!!」と挑戦を始めるわけですが、1匹の魚を釣り上げるまでに相当の苦労をすることに。

従来、オフショアのキャスティングゲームといえばスピニングタックルが当たり前とされてきました。それは飛距離、トラブルレスという点でスピニングタックルの方がベイトタックルに勝ると考えられていたから。したがって、オフショアキャスティングをターゲットとしたベイトタックルは皆無。そこで、まずは使用可能なタックルを探すところからのスタートでした。

リールはFishmanオフィスにも協力して頂き、ジギングリールやLDリール、大型ロープロリールなど国内で手に入る限りのリールを試し、なんとか使えるものが見つかりました。…までは良いんですが、今度はロッドが無い。

その頃、開発に取り掛かっていたロッドがBRIST HYDRO8.5XXHでした。開発コンセプトは「100gを超えるルアーを用いて夢の大魚をキャッチする」ということ。これはまさしくオフショアのキャスティングにも共通する部分がある!無いなら作ればいいじゃないか!ということで、ショアさらにはオフショアの釣りまで視野に入れてBRIST HYDRO8.5XXHの開発がスタートしました。

目標は誰もが何処でも扱いやすいロッド

BRIST HYDRO8.5XXHの開発にあたって目標に定めたのが、馴染みのないオフショアベイトという釣りの入門として、誰もが何処でも扱いやすいロッドに仕上げる事。

何より私自身が初心者でしたから、初心者が難しいと感じる部分やストレスを感じる部分はよくわかります。常に動き続ける船の上で、トラブルなく扱えることは非常に重要です。とにかくバックラッシュしない、その為に力まずとも飛距離の出せるブランクを目指しました。

始めたばかりの頃は釣行ごとに課題が見つかり、逐一それを修正していく作業。ガイド設定なんかは何度も何度もオフィスとやり取りを繰り返し、ベストな位置を見つけていきました。シーバス用ジャイアントベイトロッドという側面も持つこのロッド。全く異なる釣りを1本のロッドでこなすと言うことでかなりマニアックな設計になりましたが、両方の釣りにおいてストレスの無い調子を出すことができました。

そんなこんなで、より多くの方にベイトタックルで様々なビッグゲームに挑んでいただきたい!そんな我儘を詰め込みまくった竿が遂に完成!

オフショアでの対象魚はブリ、ライトなヒラマサ、そしてキハダ。シリーズ初のロッドと言うことで初心者でも比較的挑戦しやすく、オフショアキャスティングゲームの中でも比較的ライトなタックルで挑めるものになっています。

そして、遂に先日BRIST HYDRO8.5XXHお披露目のロケにて35キロオーバーのキハダをキャッチする事ができました。

オフショアベイトキャスティングと言う釣りはまだ始まったばかり。ギアやタックル等まだまだ未熟な部分も沢山あります。とは言えこの釣りを始めてみて思うのが、とにかく楽しい!更には巻き上げ力の強さ、軽量ルアーの飛距離等メリットも確実にあると感じています。

BRIST HYDRO8.5XXHを皮切りにこれからも挑戦は続けていくつもりです!皆さんもBRIST HYDRO8.5XXHで僕と一緒に挑戦を始めてみませんか?

BRIST HYDRO8.5XXH


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