細身の剛腕で根から引き剥がす!「631プロト」を曲げこんだ日

こんにちは!神奈川の引本です!

さて今回は、先日行ってきたオフショアジギングのレポートになります。

冬の相模湾は荒れる。魚は居るのに出船できず指を噛む日々が続く中、突如休日に被った凪の日。

朝6:30港集合。薄暗い中、準備は631プロト1本にPE4号300mを巻いたソルティガ35を付けるだけ。一緒に乗船する後輩・友人は数本のタックルで準備も時間が掛かる中、ただ自分は朝一の寒さに耐えて海の状況を観る。

出船の時刻。予報通り風は弱く天気も快晴、予想外だったのは波の起伏が大きい事。プレジャーボートには厳しい波だが、釣り人3人集まるとそんな事は関係なく船首にぶつかった波を被りながら何処のポイントに行くか?どう狙うか?と作戦会議が始まる。

ポイントに着く頃にはびしょ濡れだったウェアも風と日光で乾き、肌の上には天然塩完成。乾燥するこの季節には嬉しい時間だった。

釣り開始。潮は早くもなく遅くもなく自然とボートが流され丁度いい。水深は80~85mの起伏の激しい地形で根掛かりも起きる厳しいポイントだが、魚の好む地形。ジグは300gのワンピッチジャークもスローの釣り方も使える形状をチョイス。

1流し目、反応は無い。2流し目は友人がスローのアクションで1kg弱のショゴが釣れるがその後は続かずポイント変更。

15分程走らせ着いたポイントは水深こそ変わらないがもっと地形が厳しい。魚探には底ベッタリに若干の反応。ジグも320gのスロー系に変更し、ボトムに落とす。

このロッドでスローの釣りは初めてで、ロッドを1回上までしゃくり、上で一旦止めてティップの反発力でジグを跳ね上げてラインスラッグを出す。その時が食わせの間であり違和感が出やすく、次のしゃくりの時にズドンとロッド全体が海面へ突き刺さる。

ロッドの反発力が弱いと重さに負けてジグを跳ね上げられなかったり、逆に跳ね上げすぎると魚の目線からジグを切ってしまう絶妙なパワーバランスが必要な釣りがスロージギング。一抹の不安はあったが試して見るとティップはジグを跳ね上げ、スラッグが無くなりラインが直線になった瞬間素直に曲がり込む。

これはいいロッドだ…そう思った瞬間にジギング玄人の後輩から「そのロッド、いいアクションしてますね!」そう声が聞こえた。タイミングが一緒だった為ちょっと動揺しながら「そ、そうだよね!」と返す。そんな話をして、ボトムを取り1しゃくり入れた時だった。

ドンッ

ロッド全体が海面を向く。フッキングをするが動かない。

「根掛かりか…」その思いを払拭する程の強烈な生命感。

ここで止まったら根に潜られる…とっさに強めドラグセッティングにし、バッドに全パワーを乗せて引き剥がす。それでも微力にジリジリと出るドラグ。

ただ、1度浮いた魚をこのロッドは逃さない。そう感じられたロッドパワー。50mを切った時は大人しくなったがロッドから伝わる重さは尋常では無かった。

ラスト5m。筋肉の疲労も見えて来た時、海中から姿を現したのは50cmを超える丸々太った茶色い姿だった。

後輩がネットイン。船中の祝福といいなぁ!それ釣りたい!という声で溢れた。右腕の疲労と、ファイト中真剣になるあまり呼吸をするのを忘れる癖で酸欠状態。

日も暮れ始め、帰路に着く。デカいクーラーの中には2キロを優に超えるマハタが入っている。

それだけで満足した釣行だった。

ジグのアクションは申し分はなく、反発力も魚を掛けた後の楽さも他のジギング専門ロッドに引けを取らないロッドである事は十分にわかった。ジギング界でも【Fishman】の名が轟くのも未来も近いかもしれない。

これからこのロッドがどう進化していくのか。楽しみでしょうがない。

【タックルデータ】
ロッド: 631プロト(Fishman)
リール:15ソルティガ35NHL-SJ(ダイワ)
ライン: PEジギング8 4号(山豊テグス)
リーダー: フロロショックリーダー 70lb(山豊テグス)
ルアー: arc 320g ピンクブルーゼブラグロー(シーフロアコントロール)
フィールド:神奈川
魚種:マハタ
アングラー:引本 岳

【着用アイテム】
帽子:メッシュフラットキャップ(Fishman)
https://www.fish-man.com/shop/?colorme_item=164592027
アパレル:シェルジャケット(Fishman)
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グローブ:3フィンガーレス冬用グローブ(Fishman)
https://www.fish-man.com/shop/?colorme_item=152507036